[タイヤの基礎知識] 役割・機能と構造について解説!

車をもっているけど、普段タイヤの状態を気にしている方はごく僅かだと思います。

なので、この記事を読んでもらいタイヤがいかに大事なのかを一緒に学んでいきましょう!

(2024年9月時点)

[目次]

・タイヤの役割

タイヤの4大機能

・タイヤの基本構造

1.カーカス

2.トレット

3.ショルダー

4.サイドウォール

5.ベルト

6.ビード

・タイヤの種類と特徴

ノーマルタイヤ

スタッドレスタイヤ

オールシーズンタイヤ

・タイヤ表示の見方

タイヤ幅(mm)

偏平率(%)

ラジアル構造

リム径(インチ)

ロードインデックス

速度記号

製造年週

車が走行する時に路面に設置しているのはタイヤだけです。

ですので、回転するタイヤは車両総重量を支えながら、エンジンやブレーキのパワーを路面に伝える役目があります。

さらに車重を支える以外にも大事な働きがあります。

タイヤの4大機能

1.車重を支える(付加荷重性能)

2.駆動力や制動力を伝える(トラクションやブレーキ性能)

3.方向の転換を維持する(操縦性や安定性能)

4.路面からの衝撃をやわらげる(乗り心地性能)

これらの役割につながってきます。

1.カーカス

タイヤの骨格形成する部分で、タイヤの受ける荷重、衝撃、重心空気圧に耐える役割がある。

2.トレッド

路面と直接接する部分で、カーカスを保護するとともに摩耗や外傷を防ぐタイヤの表面部分でトレッドのパターンが刻まれており濡れた路面で水を排除したり、駆動力や制動力が作用したときのスリップを防止します。

3.ショルダー

カーカスを保護し、熱の発散を良くするためのえぐりがある。

4.サイドウォール

走行するときにもっとも屈曲の激しい部分で、カーカスを保護する役目をもちます。タイヤサイズ、メーカー名、パターン名が表示されています。

5.ベルト

ラジアル構造のトレッドとカーカスの間に円周方向に補強剤が張られていて、カーカスを強く締め付けることでトレッドの合成を高めている。

6.ビード

カーカスコードの両端を固定し、同時にタイヤをリムに固定する役目をする部分で、ビードワイヤー、補強ゴム、補強ワイヤー層で構成されています。

1.ノーマルタイヤ

種類

・エコタイヤ

燃費性能が良いタイヤのことで、タイヤの転がり抵抗を抑えることによってタイヤが回転しやすいようなっています。さらにタイヤを軽量にすることで燃費性能を向上させています。

特徴

・低転がり抵抗

タイヤの転がり抵抗を軽減することで燃費を向上させ、二酸化炭素の排出量を減らすことで燃料消費を抑えることができます。

・軽量化

タイヤの重量を減らすことでエネルギー効率を高められます。軽量なタイヤは加速や減速時のエネルギー消費を減らすことにもつながります。

・特殊なゴム配合

耐摩耗性を保ちながら、低転がり抵抗を実現するために特殊なゴムを配合しています。

・エアロダイナミクス

タイヤのサイドウォールやトレッドパターンが空気抵抗を減らすように作られていることがあります。

エコタイヤは燃費効率を重視したり、環境に配慮した方にとって理想的です。通常走行や耐久性を確保しつつ環境への影響を最小限に抑えることができます。

種類

・コンフォートタイヤ

乗り心地の向上と静粛性に重点を置いて設計されたタイヤです。

特徴

・静粛性

タイヤの構造やトレッドパターンが路面からの騒音を抑えるように設計されているため、走行中の車内が静かになります。

・乗り心地

サスペンションとの相性を考慮することで衝撃吸収性能が高められ、路面の凹凸をスムーズに吸収するので快適な乗り心地を実現できます。

・ハンドリング

安定したハンドリング性能をもちながら柔らかい乗り心地を維持するためのバランスの取れた設計になっています。

・耐久性

長期間の使用に耐える性能をもち、快適性に優れた能力ももち合わせています。

コンフォートタイヤは長距離ドライブや高速道路での走行が多い場合に適しており、快適で静かなドライブを実現できます。

2.スタッドレスタイヤ

・雪道や凍結路面での安全な走行を目的に作られたタイヤです。

特徴

・ゴムの配合

低温でも銃なせいを保つ特別なゴムを使用しており、雪や氷の上ですぐれたグリップを発揮できます。

・トレッドパターン

雪や氷を効果的に排出し、滑りにくくするための特殊な溝やブロックパターンが施されています。これにより路面との設置面積を増やしグリップ力を向上させています。

・サイピング

タイヤの表面に細かい切れ込み(サイプ)が多数入っていることで雪や氷に対するグリップが向上します。それによってブレーキ性能や操縦安定性がよくなります。

・耐摩耗性

雪道や氷上での使用に耐えられるようになっているが、ノーマルタイヤに比べると摩耗しやすくなっています。

スタッドレスタイヤは冬の厳しい気象条件下での安全な走行をサポートするために雪の多い地域や氷点下の気温が続く地域での使用が推奨されています。

3.オールシーズンタイヤ

年間を通してさまざまな天候条件で使用できるよう作られたタイヤです。

特徴

・汎用性

乾いた路面や濡れた路面、軽い雪道など幅広い気象条件や路面状況などに対応できます。

・トレッドパターン

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの特性を組み合わせたトレッドパターンをもち合わせることで、さまざまな路面状況に対応できます。

・ゴムの配合

広い温度範囲で性能を発揮でき、低温でもかたくなりにくく夏の高温でもやわらかくなりすぎない構造になっています。

オールシーズンタイヤは極端な雪道や氷の上ではスタッドレスタイヤほどの性能は期待できないので注意が必要です。

タイヤのサイドウォールにはタイヤサイズや偏平率、ロードインデックス、速度記号、製造年週が刻印されています。これらの表記を把握しうまく活用しましょう。

サイズ表示について

上の画像を元に解説していきます。

タイヤの幅(mm)

タイヤの横幅でありミリメートルで表示されます。この幅はタイヤの断面の部分を指します。

車の走行安定性やグリップ力に影響を与える重要な要素です。

偏平率(%)

タイヤの断面高さがタイヤ幅に対してどれくらいの割合であるかを示す数値です。パーセンテージで表示されます。

偏平率が高いタイヤは、断面高さが高く乗り心地が柔らかい傾向があります。一方、扁平率が低いタイヤは断面高さが低くスポーティーな走行性能やハンドリングがいいですが、乗り心地が硬くなります。

ラジアル構造

タイヤの構造の一種で、タイヤのコード(補強材)がタイヤの中心から放射状に伸びるように配置されているものを指します。

現在ではほとんどの乗用車や大型車に使用されている標準的なタイヤ構造です。

リム径(インチ)

タイヤが装着されるホイール(リム)の直径を示します。

車両に適したリム径を選ぶことが重要で、リム径が異なるタイヤを使用すると安全性や走行性能に影響を及ぼすことがあります。

ロードインデックス(荷重指数)

タイヤが支えることができる最大荷重を示す数値です。

車両の重量に応じて適切なロードインデックスをもつタイヤを選ぶことが重要で、適切なタイヤを使用することでタイヤの摩耗や損傷を防ぎ寿命を伸ばすことができます。

速度記号

タイヤが安全に走行できる最高速度を示すアルファベット記号です。

車両の性能や使用目的に合った速度記号のタイヤを選ぶことで、走行中の安全性を確保できます。

製造年週

表記の見方

最初の01は週(1週目)を表しています。最後の24は年(2024年)に製造されたタイヤになります。

自分の愛車を大事に乗るためにも、タイヤは重要な部分なので日々の点検をし安心安全な充実したカーライフを送れるよう、この記事を参考にしてもらえるとうれしく思います!

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